「ミルク、飲む？」2020年メキシコが舞台のホラー。アメリカ人女性ジャーナリストが部族の風習の取材のため立ち入り禁止のいわくつきの洞窟に足を踏み入れるが、意識を失う。目を覚ますとお前には悪魔が取り憑いたと部族のシャーマンたちに監禁され…？儀式というタイトルなだけあって儀式メインでストーリーが進みます。舞台のメキシコのベラクルス州は実際にアメリカ大陸で最も初期に生まれたと言われている「オルメカ」という文明があるそうで、民族風習の取材も納得。で、大体よくあるのはその土地の文明や、文化を全然理解していない余所者が無惨にも巻き込まれ殺されていくってのがほとんどですが、今作は実はその女性ジャーナリストはこの土地出身。自分のルーツと向き合っていく成長系？感動系？に分類されます。メキシコが舞台の映画にまったく良いイメージがない（自分史上最高のクソ胸糞映画『New Order』のせい）のに、こちらはシリアスなシーンからいきなり美しい鳥がさえずる映像が流れたり、急に笑いを取りにきたり、プリキュアばりにおばあちゃんシャーマンが戦ったりと、儀式の映像も他の悪魔祓い系のCG万歳で笑っちゃうようなものではなく、しっかり納得のいく映像となっているので良かったです。あと、悪魔の子の歯にたくさん目が付いてるのがめちゃくちゃ気持ち悪くて（褒めてる）これだけでスコア0.2上がりました。結界を気にするシーンも良い。内容に期待せずそもそものハードルが低かったからってのもあるけど、私的にその例の歯が良かったので満足です。暇つぶしにみて。気持ち悪くて良い！ってたぶん思うから。（思わないよ）
