純粋なヌーが芯からの悪人ではない黒迫の心を洗い新たな人生を切り開いたということなんでしょうね。それにしても黒迫の同級生のヤクザの幹部はヤクザらしくなかったしやくざ稼業になんか見切りをつけていた感じがあったなあ。ヌーの担当はのめり込み過ぎていたし、ヌーの受け入れ先の工場での優しそうな男性職員のセクハラは常軌を逸していた。ヌーの絵を購入したアメリカのアーティストも金の出し方が半端なかった。夢のような設定でしたが、ヌーの周りには尋常じゃない気が漂っていたのかもしれないと思えばまあ納得かな。上西監督が劇団の人からかもしれないけど演出はこれまでの監督作品同様お芝居っぽい演技だったのが気になったけど、それもまたこの作品の魅力なのかもしれない。ところでヌーのキャリーバッグにはいったい何が入っていたんだろう。
