サボタージュって欧米では労働者あるいは一般市民による資本家への破壊活動全般を示す言葉だったのですね。破壊活動の理由を示されても納得できないこともままあるのでしょうし、テロリズムとの境目も微妙な感じはするけど、納得できる部分も結構ありました。例に漏れず不慮の事故や想定外の事象が起こりますが、何とか切り抜けて目的は遂行は遂行されました。果たしてソチトルがいかほどの刑期になるのか、世論は味方してくれるのかは全く持って不明でしたが、軽い量刑になることを祈るばかりです。一方で地球温暖化などの環境破壊は日に日に悪化の一途をたどっているのは実感できますが、それをどう阻止するのかに関しては完全に人任せな世間にとって、パイプラインを一部破壊した所で何も変わらないんじゃないかとも思ってしまう。過激な環境活動家たちのサボタージュがテロリズムと間違えられないよう活動を継続していただく一方で、非暴力の活動家たちや企業には打開策を考え実行したりの試行錯誤を行っていただきたいものだと切に思いました。環境活動の問題とかを考えなくても、良質なサスペンス物として楽しめる作品でもありました。
