人種、生まれ、職業などで無意識にカテゴライズしてしまうことが、偏見に繋がっていることを再認識させられる作品でした。
本来はその人自身がどういう人かで判断すべきとは分かっていても、カテゴライズされたイメージで判断されてしまうのが現実で、名前を変えて別人になるしか避ける方法がないということをつきつけられるとともに、自分というアイデンティティが何で形成されるのかとも考えさせられました。
ある男が誰なのかを追い求める中で分かってくる事実、人生の境遇にとらわれる人々、いろいろな思いが絡み合うことで後半少しややこしい部分もありましたが、徐々に過去が判明していくところは楽しく観れました。