・あらすじ
弁護士の城戸は、かつての依頼者・里枝から、亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。里枝は離婚後に子供と故郷へ帰り、やがて出会った大祐と再婚、新たに生まれた娘と4人で幸せな家庭を築いていたが、大祐は不慮の事故で帰らぬ人となった。ところが、大祐の兄が、遺影に写っているのは大祐ではないと話したことから、夫が全くの別人だったことが判明。城戸は男の正体を追う中で様々な人物と出会い、驚愕の真実に近づいていく…。
最高。
久々に鳥肌クラスの映画を観た気がします。
配役、演技、ストーリー、オチ共にもの凄い完成度でした。特にオチが👏
"夫だった人物は誰なのか？"という疑問が、映画が進むにつれて"何故なのか？"というより深い疑問に変わり、最終的には"家族とは？""幸せとは？"という普遍的で壮大なテーマに移り変わっていく組み立てに社会性が感じられて好きでしたし、上手くまとまっていました。
書きすぎるとネタバレになるので、核となる部分は書きませんが、ラストについてはどうしても少し話したいです。
こういう作品って、何かしら感動のあるクライマックスを迎えることが多いですよね。
本作は、過去を清算する選択肢を得た人間が取る行動や、それによる主人公の中の善悪の逆転という切り口を見せてゴールしていました。
そこが本当に素晴らしいです👍
上述したような問いの向きが、作中の人物同士から視聴者への問いへと変わったような感覚で、ゾッとするラストでした。🙀
ある家族の問題から、関わった弁護士の家族にも視点が移っていく構成になっているんですが、それぞれの家族が辿る運命のコントラストもかなり刺さるものがありました。
いや、本当にそれぞれの家族なのか…？🤔
これ以上はやめときましょう。
やっぱり柄本明は演技の変態です。
底知れない不気味ジジイを演じさせたら彼の右に出る俳優はいないでしょうね。
本当に面白い作品だったので、是非観てください！！
