ヤマケン

ある男のヤマケンのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.5
何層構造にもなっていて、誰の視点で観るかによって観方がかなり変わる素晴らしい作品。
僕は息子、谷口悠人の視点で観ました。
本当はお父さんが何者なのかなんてどうでもよくて、自分の大好きなお父さんがただ存在していた、その事実だけでよかったんだと思う。
だから最後の母、里枝(安藤サクラ)の「それだけじゃなくて、お父さんはただ悠人のことが好きだったんだと思うよ」というセリフに、どれだけ悠人が救われたか、それを考えるだけでもう、、、

ストーリーが素晴らしいのももちろんだけど、豪華キャストの演技合戦の側面も。
中でも安藤サクラが素晴らしかった。作中には一度も登場しないのに、話だけで悠人の弟が本当にそこにいるようでした。演技の魔法。
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