オープニングとラストシーンにやられた。ニクイ。ゾクゾクした。
キャストの皆さんがまぁ豪華でまぁナイスキャスティングで素晴らしい演技で。
安藤サクラちゃんは、冒頭のシーンに何度もやり直し入って大変だったことと、今までは感覚でやってきたけど初めてロジックで挑んだ、それでバランス崩して女優向いてない、辞めようと思ったって言ってたというのをどこかで見掛けて、敬愛するケイト・ブランシェットが絶賛した泣きのシーンは色んな影響があるんだなと思いながら、今作でも彼女の演技はやはり素敵だった。
人には色んな面があって、簡単にラベリングされたくないし、それで人を見下す人には何様だと思う反面、そうなってはいないかと自分自身に問いかける。
自身ではどうにもならない出自というバックボーンをきっかけに騒動に発展して物語が進んでいく訳だけど、事の顛末を知ったサクラちゃん扮する里枝のひとことが全てだと思う。
なんだけれども、出自がなければ生きられない世の中…
真相究明に動く弁護士の城戸もまた、色々なものを抱えていて、まさに抑制しながら生きているような、複雑な役柄を妻夫木さんが見事に演じていた。
柄本明さんなんかもう、これぞという役柄に演技。怪演。
タイトルが秀逸。
原作読みたい。
