すごい役者の皆さんの演技が素晴らしいのと扱う題材の良さが合わさったいい映画。
自分の過去や家系などのしがらみから抜け出そう、解放されたいと願う男が戸籍を変えて新たな人生を過ごしていくが、亡くなったことで戸籍を売買していたことが明るみになっていくサスペンス。
昨今のドラマや邦画での家族や血縁との関わり方とは少し視点の異なる作品かなと思った。前者では家族じゃなくても、そこから逃れなくても人との関わり方は相対的なもので、過去や血縁は関係ないというようなある意味楽観的?な描かれ方がされている。一方で後者たる本作品は家族や血縁を何か絶対的なものとしてそこから逃れようとする「ある男」たちの様子を描いていました。ある意味でこちらの方が救いとなる面は少ないながらもリアルである気がします。
