さいきパパ

ある男のさいきパパのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.5
社会派ミステリーに見せかけたヒューマンドラマ。
とても見応えのある作品ではあるが違和感が残る映画。
もし監督が意図して違和感を作り上げているのであれば見事であるが真相は製作側しかわからない…

作中にワインのラベリング詐欺のお話があって、私のような凡人はコンビニで買える安価なワインのボトルにロマネ・コンティのラベルに貼り替えてレストランで出されたら、間違いなく騙されるだろう。

この映画そのものもラベリング詐欺ではないか??
意図的にキャスティングを行い、観客を騙そうとしているのだろうか?

弁護士・妻夫木聡と受刑者・柄本明のキャスティングが逆だったら?
妻・安藤サクラと大祐の元カノ・清野菜名のキャスティングが逆だったら?

ルッキズムというデリケートな話題にはあまり触れたくないが、意図的にキャスティングされているように思う。
刑務所での受刑者が弁護士のことを男前先生と呼び、自分を不細工と言う行為がとても気になった。
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