夫との離婚後、息子を連れ宮崎に戻って来た里枝は、無口な谷口大佑と出会う。
やがて2人は結婚し、2人の娘まで授かる。幸せに暮らしていたが大佑の事故死と共に大きな謎が明らかになる。
戸籍を交換しないと生きていけない人もいる。
もちろん違法なことだけと。
大佑の過去はあまりに悲惨で悲しすぎる。
里枝との生活は今まで味わった事のない幸せな時間だった。
騙されていた里枝も、悔しいとか怒りとかの感情はなく、ただ愛する人の本当を知りたかった様に見えた。
「騙されていた」という言葉が合わないように。
弁護士の城戸も在日ということで、日本人の女性と結婚し帰化している。
死刑囚の息子、在日韓国人という全く異なった差別もある。
城戸の妻に私は言い表せない様な気持ち悪さを感じた。
それが最後に繋がった…。
本物の谷口大佑役である仲野太賀、台詞も無く、少ししか出てこないがしっかり存在感があった。
なんだか勿体無い。
原作ではしっかり描かれていたようだ。
2時間という時間の中では描ききれない重く深い話。
仕方ないのだろう…。
安藤サクラの演技は本当に好き。
どんな役もとても自然に演じる素敵な女優さんだと思う。
石川慶監督作品