ある男の正体を巡って色んな人が出てくる。
この人はいったい誰なのか。
真実に近づけば近づくほどに本当の事実なんて残された人にとってはあまり重要ではないのではないか?と感じた。
この作品を観てなぜか自分の職場が思い浮かんだ。
私の職場には噂好きの社員がたくさん居てよく色んな人の秘密やプライベートな事を話のネタにして他の社員に話しているのを見かけたりする。
実際に自分も聞かされたことがあるが、はっきり言ってほとんど知らない方が良かったと思う事の方が多い。
大概がネガティブな内容だからだ。
たった一つの噂でも人の印象は大きく変わってしまう。それが真実かどうかなんてみんな実はどうでもいいんだと思う。
私は基本的に自分の目で見たものや、自分で確認した事しか信じないようにしてる。
人の情報や噂、世に出回るニュースなど全てを鵜呑みにしていたらキリがないし、そこにはほとんど真実がないと思うから。
だから仮に友達や家族にとんでもない過去や秘密が隠されていても、自分の知っているその人が信頼できるならそれで良いと思う。
必ずしも相手を理解する為にその人の全てを掘り起こしてまで知る事が正解とは限らない。
身近に居る人が本当は違う名前で他人の人生を歩んでいたとしても、それは私には問題ではなく、その人と交わした言葉や今までの関係が私にとっての真実なんだと思う。