眼科医のピッパとその彼氏トーマスは新しい部屋での同棲生活を始める。
大きなガラス張りの窓の家の向かいには、同じようにガラス張りで中が丸見えの家が。
二人は罪悪感を感じながらも向かいのカップルの性生活を覗き見し始め、次第に夢中になっていく。
エロティックなシーンで観客を惹きつけておいて、その間にストーリーを進めて伏線を隠したりスリルをぶつけてくるオーソドックスというか古典的な作り。
しかし覗き見をする高揚感と罪悪感を観客も共有するのにはぴったりな手法だろう。
最初のうちは声すら聞こえない二人の事がどんどん気になってくるまさにピッパのような心理状態になってくる。
ストーリー進行上のご都合主義的な展開が多く、まぁ映画だしと目を瞑っていたら後半にそこも含めて回収されたのには驚いた。
というか普通に見ていれば読めそうな展開だったのだがすっかり僕自身も覗きに狂っていた。
ストーリー自体は普通の脚本だが見せ方が素晴らしい映画だった。