スコアつけといて何やけど、ときどき自分の中でスコアつけられないくらいに思い入れが強くなる作品に出会うことがある。本作がまさにそれ。住んでたからわかるんやけど、香川1区で圧倒的強者:平井一族に挑み続けることの意味、しかもあんな正攻法で、清廉過ぎる候補者で、誠実や正直を武器に、「日本をよくしたい」という熱い思いを＂対話＂を重ねていくことで何度も勝負して、維新から対立候補まで出されて、地元の新聞やらSNSで散々叩かれて、まさかの圧勝とは。たまたま訪ねて来た田崎記者に珍しく声を荒らげて生半可な覚悟じゃないんですよ！って叫ぶシーンがあったけど、制作陣からも並々ならぬ覚悟を感じた。応援演説の中で井手教授が言ってたように、観てる者ひとりひとりの魂に問いかけてくる作品。
