小川淳也が当選するまでのロジックが明確なんですよね、漫画『鬼滅の刃』で鬼舞辻無惨をやっつけるまでみたいな物で、みんなで善行を出来る限り全部尽くして勝てる方程式が整うまでだ。運が良かったのは勝ったケースをカメラで映せてよかった事だろう。正直者は負けるのが常だから。
政治を取り扱いながらも直球のエンターテイメントで、カメラを向ければ勝手に分かりやすく悪役が浮き彫りになって、対する正義の味方が勝つからカタルシスがある。選挙とかよく知らない人達が観れば選挙がどんなものか理解し易いし、ビギナー向けだ。
小川淳也を応援する人々は自然に寄ってきてカメラで捉えられるんですよね、一方の平井卓也を応援する偉そうな人達や権力者サイドはカメラでは映せない会場に吸い込まれて秘匿されていて、どっちが市民に支持されてるか映っているものが物語っているんだよね。
小川淳也の街頭演説を撮ってても何にも起こらないのに、平井卓也を撮ってたら「許可取ってんのか？」って絡んで撮影を妨害する輩が登場するし、どっちサイドが良識があるのかも歴然だよね。平井さんは本作を観た方がいいよね、両サイドで映ってるもんが全然違うよ。
本当は岸田文雄がチャーター機で現地にやってきて大きな会場で応援演説しているシーンが観たいんだよね、自民党にやましい気持ちが無ければ監督を含めた撮影クルーを通してもいいんだよ、それなのに門前払いするんだからタチが悪く見える。
