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フタリノセカイのtanukisanのネタバレレビュー・内容・結末

フタリノセカイ(2021年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

結婚と子供が正義という映画だと感じた。

主人公の周りの人達の発言にもそのような発言が多く、何より主人公のフタリも結婚、子供にとらわれすぎている。

まず真とユイは将来のことで揉めて別れる。(結婚、子供が不可)

ユイは一度結婚するが、なかなか妊娠せず夫婦仲が悪くなり、真と不倫の末、離婚。(子供が不可)

フタリはヨリを戻し、おそらくゲイであろう友人を巻き込んで妊娠するが流産。ユイはおそらく出産出来ない体質だったのか、真自身が妊活に取り組み始めるというところで映画が終わる。

ここで映画が終わるが真の妊活もうまくいかなかったら、ユイは果たしてそれでも未来が見えるのか?
10年間のフタリの関係に成長があるのか疑問である。

愛や家族の形は色々あると言いたげであるが、結局は結婚して子供がいないと幸せになれないというのが強く感じられ、窮屈な映画だと思ってしまった。

あとゲイの友人との関係があまり描かれていないため、”俊平さんがいいんです!”とかそこまでしてお願いする関係か?と感じた。精神的な繋がりで言えば黒田の方が大切な友人のように描かれていたと思う。ゲイで独り身で可哀想だから、ただの提供だけじゃなくわざわざセックス(関係を深めるため?)して家族の仲間に入れてあげるよ的な感じだろうか。案の定ユイが流産したら関係は希薄になったようで、再び真が妊活する時に都合よく呼び出していた。(写真立てに切抜きで飾られていたので死んだかと思ったが生きてたのは良かった笑)
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