冒頭あの演者が走ってくるシーンを見た時辛めレビューした「空白」を思い出し心が後ずさりした。けれど、この作品は全然違うものだった。
重々しい空気感、テーマではあるものの、関西弁と関西独特のユーモア、どことなくレトロな雰囲気空間で空白のような切り刻まれる気持ちにはならなかった。とはいえ、かなり人間の死を考えさせられる深い作品。それだけじゃないのがこの作品のすごいところ。サイコパスまで入ってくる。人を殺めて快楽を得てそれが世のため人のためにすり替わってて、ほんと気持ち悪いほど自然な仕上がり
尊厳死に関しての作品はいくつも見てきたけど見るたびに心が迷う。大切な家族、生きることを苦しんでる家族に懇願されたら手をかけられるか、、悪い事なのかいい事なのか、
ところどころにピンポン玉が命(人)の綱のように映し出されていた。最初は娘スポットで気づいたらラストは父親スポットだったけど、最後通報した娘の気持ちを時間軸辿って戻って考えると、、最後のラリーと会話。ピンポンピンポンピーポーピーポー切ない。
※尊厳死について自分メモ
パドルトン(末期癌。友人に付き合わせる)や92歳のパリジェンヌ(元気なうちに逝きたい老女。身内に宣言)も尊厳死で頭抱えた。
