さがすのYKのレビュー・感想・評価

ヘヴィーだがかなり笑った。片山監督は、社会派要素を取り入れつつもあくまでポップに映画を作る。今回も実際の殺人事件をモチーフに、父と娘、指名手配犯や自殺願望者の人間模様を独特の目線で描いた。ユーモアとシリアスの緩急ある脚本は、観客の笑いと緊張をコントロールする。だからこそ佐藤二朗がハマっている。清水尋也もハマり役だし、伊東蒼の活躍も嬉しい。終盤、終わりくさいシーンを畳み掛けた後に、最高のラストを見せてくれた。いい意味で日本映画らしくない映画。