何も聞かずにとにかく観るべき
今年の邦画No1です
視点が変わるごとに話そのものの見え方が変わってくる多重構造
そして家族の物語とその結末
響く卓球の音はこの父と娘のもう戻らない時を刻むようで完璧なラスト
片山慎三監督は「母なる証明」でポンジュノ監督の助監督をしている
この経験が本作に影響を与えているのは間違いないと思う
本作のような映像のリッチさ(お金がかかっているというよりは空間を切り取ったような絵作り※語彙不足)
こんな邦画が多く作られるといいな
多くの邦画に欠けている要素が詰まっている絵作りとシナリオ
福田監督作品とかでのアドリブな佐藤二朗が苦手な人にこそ
本作の佐藤二朗を見てほしい
空白でも娘役だった伊東蒼が本作でも抜群に良い
微かに悲壮感が漂う役やらせた時の圧倒的なハマり具合
実写においては韓国映画やドラマの勢いを見るたびに
全然追いつけないなと少し寂しい気持ちになっていたけど
本作で邦画の底力を見せつけられた
こういう作品が評価だけでなく興行的に成功する土壌が日本に根付かないと
たまに生まれる名作って感じで後に続かないのかな
微力ながら、何度も映画館に足を運んで貢献しよう
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▼劇場
チネチッタ
CINE3
▼作品名
さがす
▼日時
2022/2/23(水)
11:25~13:35
▼座席番号
C-5