ストーリーが一筋縄に行かなすぎて、
百筋縄くらいあったんじゃないかと思う。笑
とにかくいろいろと目まぐるしくかなり息苦しく重たい映画だった。それをうまいところで落としどころつけてたのは佐藤二朗さん。なんちゅー素晴らしき配役。
あらすじから想像したり、展開から次の展開を予想してたようには進まず、その点はミステリー映画としてはかなり秀逸。映画の題名も、映画全体でちゃんと深めに回収しにもきてた。
時間軸の進め方や、別の時間軸への繋げ方もかなり巧みで感心した。
が、私は安楽死が絡む殺人の話が大嫌いなので(その行為の善悪や正解不正解等々答えが到底出せるはずもない事象すぎて考えたら吐きそうになってそれからこの世の何もかもがわからなくなるので大嫌い) 、わたし個人的には悪い意味で期待を裏切られた形になってしまった。
まぁでもこの要素があってこそ、この見終えた後の胸のざわつきやつっかえや不快感が生まれ、この映画の渋みや醍醐味をつくってるのかもしれないけどね。いや多分絶対そう。
そんなこんなで個人的な好みが大きく入ってしまったのでこの点数だけど、見ていて退屈はほとんどしなかったし、佐藤二朗やその娘役の女の子、連続殺人犯の男の子の演技には目を見張るものがあったね。圧倒されました。凄かった。
それにしても、ディズニーランドから帰ってきたその足で見るような映画じゃなかったな。楽しい思い出はこの映画に全て塗り替えられた。私、今日はどんな夢を見て眠るんだろう。
