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さがすのachakoのレビュー・感想・評価

さがす(2022年製作の映画)
4.1
突然の父親の失踪…
その時残された娘がとった行動とは

舞台は大阪
入り組んだ路地裏で父の名前を名乗る若い男を執拗に追いかけ回す少女がいた


妻の病気の介護をしながら決して裕福ではない生活を送り身も心も疲れ果てていた父親

若い男と出会ったばかりに闇へと手を染めてしまう
スマホは今や生活必需品として重宝しているが世の中の隅から隅まで見渡せるような機能も備わっている

ここでは死にたい人を探す目的で使用し
お金欲しさに若い男の言いなりになる人間の弱さを佐藤二朗が演じている
おどおどした物言いと挙動不審な目の動きからは妻や娘へ対する罪悪感が伝わってくる

必死に父親をさがす娘とは対照的に闇の世界へと踏み入った父親は今後どの道へ進めば良いのか模索(さがす)しているようだった

佐藤二朗のちょっと頼りない父親像の表現力としっかり者の娘役の伊東蒼
怪しい目つきの若い男役の清水尋也の演技力にも釘付けになった

ここ最近では衝撃を受けた作品の一つになった
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