佐藤二郎のトンカチを振り回して始まる描写からオールドボーイみたいで堪らないー
見始めた時はBGMでクラシックが流れているなぁって思って観ていたけれど、後半のストーリーでリアルでレコードをかけてトンカチを振る練習をしていたんだねってわかるとめちゃくちゃ面白い演出
始まりは父ちゃんがスーパーで捕まって迎えにくる娘、善と悪がはっきりと全面に出ているからヒューマンドラマなんだなぁと思って観ていたら指名手配をされている犯人が出てきて急にサスペンスドラマに
佐藤二郎の奥さんの話が出てきて二郎さんは元々はやばい人じゃないって事が分かるけど、犯人の死へのサイコな性癖で後戻り出来ない世界へ引っ張られていっちゃうの最悪だったし、ピンポンクラブでのシーンはもう地獄で完全に悪の世界へ行っちゃった
1人になった娘ちゃんが可哀想であの同級生の男の子が居てくれて良かったよね
いなかったらまともな世界のままではいられなかったんじゃないかな
娘ちゃんに警官も言っていた「君は誰を探しているの？」
父を探している様で本当は向こうの世界の悪の正体の様なものをずっと探していたんだよね
自殺願望の無いお爺さんを殺した後もあの家にいる犯人の精神状態もとんでも無いし、そこでまた繰り返えされる人殺し
犯人がまさかの返り討ちにあうけれど、クーラーボックスの中にモルツをたくさん入れたいたのは二郎さんのためだよね？
本人はお酒を飲んでいなかったし
って思ったら、信頼し始めてこれからもよろしくやっていきたいって思っていた相手にトンカチで殴り殺されるんだもんね
歪んでいてめちゃくちゃ勝手だけど、父くらいに思い始めていた人に殺される際には涙を流していたね
最後の長回しの父と娘ちゃんとの善と悪が行き交うピンポンシーン
誰にも知られずになんとか逃げ切ったと思っていて、これからも止める事の出来ない悪の世界へ行こうとしている父への、娘ちゃんのセリフが最高
ピンポンのゲームも父の正体も見破って娘ちゃんの一言「うちの勝ちや」「なんの勝負や」って上手かったねー
