okawara

箱のokawaraのレビュー・感想・評価

(2021年製作の映画)
4.6
父探しから父殺しへの大筋は想定の範囲内だが、ラスト数カットで後者の主題が完結する展開に仰天した。

はびこる組織犯罪の犠牲となったはずの父が、その実搾取構造の上位にいたことを知り、少年は父性に対する拒絶と受容の狭間で悶える。その姿にどことなくキアロスタミを思い起こす。

抜群のロケーション撮影に悶絶する90分。
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