2022.02.09(33)
Netflix・字幕
初
この作品が伝えたかったことを、どれだけの観客が掴み取れただろう。
私は子どもを授からなかったが、育児の大変さはある程度理解出来るし、全ての親が育児に前向きになれるとは限らないこともよく分かる。
今作は「母性はあって当たり前」とされる世の中に一石を投じたかったのかなと私は解釈した。
父性に比べると母性はかなり語られることが多い。それも「あって当たり前」としてだ。父性が「あって当たり前」と語られることは何故か少ない。
私は母性も父性も対等なものだと考えているし、世の中がそういう認識で溢れて欲しいと思う。
そして子どもがいても、無条件に子どもをいつくしめない親がいるのは、決して特別なことではないのだ。ましてや子どもがイヤイヤ期で、自分には打ち込みたいことがあるなら尚更だ。ある程度の距離を置くことで上手くいく関係もある。
親もまた個である。子どもが尊重されるように、親もまた尊重される世の中になれば良い。
