Vermontcurry

パワー・オブ・ザ・ドッグのVermontcurryのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.0
勝手な深読みに過ぎないかもしれないが
ブラコンや同性愛以外にも拗れたフェチズムに満ちた映画だ。
もう中盤からはあれもこれもがエロの暗示に見えてくる。
ピアノ練習シーンの居心地の悪さは中々で本当に嫌な気分になるがその演出の上手さは流石。
このタイプの映画にしては珍しくはっきりとした結末を見せてくれたり
記憶に残りやすい各々の章のラストカットが登場人物の人間性や心情を端的に説明する役割を担っていたりと
意外と観る側に寄り添った作りになっている。
深夜に部屋を暗くして観るのにぴったりの良作だった。
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