パワー・オブ・ザ・ドッグの作品情報・感想・評価・動画配信

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

いい映画見た〜!ってなった。

「有害な男らしさ」がキーワードとしてめちゃくちゃフィーチャーされてるけど、男らしさは虚勢の鎧だと普段から思ってるんで、フィルにそんなにムカつかなかった。

一番歪んでるのピーターだし(かなり冒頭で鶏を〆る担当なのが示されてて、ピーターの狂気は前フリあったんだなと2回目で気付いた)。ジョージもなかなかヤバいし。


はじめは打算的にピーターに取り入ろうとしたけど、ブロンコヘンリーへの憧れ、ピーターへの郷愁、性指向が複雑に絡まって、男らしさの鎧から生身の人間がはみ出した結果フィルは命を奪われてしまったけど、そこにあんまり悲壮感がない。単なる有害な男らしさを懲らしめました話じゃないのがよかった。でも完全に「男」だけの話ではある。
希望

希望の感想・評価

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似て非なる存在は惹かれ合う
ロープは何の意味を持っていたんだろう
とりあえずフィルの観察眼すげえな

このレビューはネタバレを含みます

 2021年モードの自制的な西部劇だった。
 冒頭から牛の移動や、窓・戸口から見る広野が快い。
 "有害な男性性"をこれ見よがしに発散させるフィルが教養もあるところが良い。そして自身のセクシュアリティと向き合えないことがミソジニーを助長させているのも巧い。
 得意のバンジョーで威圧するところは不覚にも笑ってしまったが。
 時代設定も秀逸。1920年代と言えば「狂乱の20年代」、都市化が急速に進む一方で、地方では時代の流れから取り残された人々もまた増えた時代である。
 一見して"男らしさ"がない、弱い人間だと思われた中性的なピーターが実は"強さ"を兼ね備えた人物であることがわかるのが面白い。
カンバーバッチの演技が見事、引き込まれてあっという間に時間が立ってしまった。
mjtb

mjtbの感想・評価

4.2
さいしょはダメなネトフリに典型な、単調なtoxicおじさん懲らしめポルノかと思ったら、そのフィルにいじめられてる新妻も息子のことを独立した人格だと扱えてない毒母の側面があり、それが息子の命の扱いに対する軽さと解剖趣味を助長したりしていて面白い。シーンとしてはその息子のフェミニンさとサイコ感が急にでてくるウサギ始末の手際を見て、フィルがドン引きするとこが良かった。カンバーバッジの顔芸は繊細でうまい。抑圧に対して反逆が起きるというより、抑圧が抑圧を生み、運悪くロシアンルーレットに当たるような話で、教訓話になってそうで何の教訓にもならなそうな空虚さと、アメリカの荒野とがマッチしていて良い。

このレビューはネタバレを含みます

今の私じゃ素養がなさすぎてなにも言葉にできない…
フィルの障害物は孤独だったということ?
男性性と母性について考える
ともかくベネディクト・カンバーバッチの演技が凄まじかったのと、草木や川、山などの大自然の美しさに息を呑んだ
「一人じゃないっていいな」と言うジョージが忘れられない
Rino

Rinoの感想・評価

4.2
美しい牧場の風景とじめっとした閉塞感のある家庭
突然牧場を営む名家に嫁いできたローズに対する描写がリアルすぎてわかるでしかなかった...
特にピアノ弾く時家の窓とドア全部閉めるのめっちゃわかる(笑)
ベネは威圧的な人を演じるのがほんとにうまいよね
mtmt

mtmtの感想・評価

3.8
舞台は1925年のモンタナの兄弟で営む牧場。人を惹きつける兄に恭順しながら暮らしていた弟が結婚する。妻となる女性そして連れ子の医学生との同居により自他共に認める孤高の存在であった兄の中に変化が生じる…。久しぶりのジェーン・カンピオン監督作品。最後の最後までどんな結末なのか全く読めなかった。陰鬱、耽美、戦慄、そして混乱。
そう来たか。嫌な緊張感と美しい風景に引き込まれた。面白かった。
Nagi

Nagiの感想・評価

3.8
これは大画面&7.1chの環境で見てよかった!
フレームの外の音がめちゃくちゃちゃんとしていて、外の様子が分かるシーンが多かった。
カンバーバッチさん、シャーロックとストレンジの印象が強かったのでこういう演技もするんだなあ、と。
演出も音楽もとても良かったし
見終わったあとに後を引く作品でした。
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