ブルーススターキラー

パワー・オブ・ザ・ドッグのブルーススターキラーのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.6
[パワー・オブ・ザ・ドッグ]は、ジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ、キルスティン・ダンスト出演の今年度アカデミー賞最有力候補作品だ。1920年代のモンタナ州を舞台に”男らしさ"とは何かを問う西部劇。主要キャラクター達の心に秘めた闇を心理的なサスペンスで構成している。近年では、クロエ・ジャオ監督作[エターナルズ]でも微かに触れられていたトキシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)からの解放を今作ではセンセーショナルに描いている。弱さ、嫉妬、苦痛を見事に現代的なタッチで描いた2021年を代表する作品になっているといえるでしょう。