ベネディクト・カンバーバッチの顔、表情や姿が余韻として記憶に残り続ける名演技。
決して言葉数の多い映画ではなく、ストーリーも極めてシンプルなのに、2時間超、全く飽きることなく、むしろもっと観ていたいと思わせるベネディクト・カンバーバッチとニュージーランドの大自然の映像美。
シンプルなはずなのに、冒頭からの伏線、奇跡的な偶然の積み重ねの結果のエンディングも素晴らしい。
脇を固める名優陣も素晴らしいけれど、ジョニー・グリーンウッドの音楽!
レディオヘッドでの音楽活動に並ぶほど映画音楽作曲家としても音楽史・映画史に永遠に名を残すレジェンド、PTA監督作品に並び超えるかと思うほど本作でも圧倒的。
第94回アカデミー賞 最多12部門ノミネートも納得。
Netflixオリジナルで名監督の名作が製作・独占配信されていることに危惧しつつ、映画館で観られて一安心。
シリアスな作品なのに、ベネディクト・カンバーバッチのあまりにも大人気ない姿(ピアノとバンジョーバトル)がコミカルに感じられたのも好印象。