EDDIE

あのことのEDDIEのレビュー・感想・評価

あのこと(2021年製作の映画)
4.1
壮絶…ここまで痛みを伴うとは。
妊娠後の中絶が違法だった1960年代フランス。
本来めでたいはずの妊娠も、この映画ではあまりにもつらく苦しいものに映る。
本作を観た人は避妊具をつけない気軽な性行為を控えるのではないか。男女問わず全員が観るべき映画だと感じた。


Fan's Voiceオンライン試写会にて。
短編小説『事件』原作者アニー・エルノーの実体験に基づく壮絶な中絶劇。
12週間で主人公の体験を追体験することで、その痛みや怖さ、他人からの視線、つらさを痛切に感じる。目を背けたくなる描写も続きかなりキツい。

映像で観るからこそのこの映画の価値。
なぜそこまでして中絶を望むのか…それが追体験することで主人公の覚悟を切に想像できる。
文字だけでは想像がしづらい生々しい部分もあり、とにかくずっと痛い。痛い。痛い。

〈キャスト〉
アンヌ(アナマリア・バルトロメイ)
ジーン(ケイシー・モッテ・クライン)
へレーネ(ルアナ・バイラミ)
ブリジット(ルイーズ・オリー=ディケロ)
オリヴィア(ルイーズ・シュビヨット)
ボルネック教授(ピオ・マルマイ)
ガブリエル(サンドリーヌ・モネール)
リヴィエレ(アナ・ムグラリス)
ラヴィンスキー医師(ファブリツィオ・ロンジョーネ)

※2022年新作映画153本目
※Fan'sVoiceオンライン試写会にて
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