キヨ

あのことのキヨのネタバレレビュー・内容・結末

あのこと(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ワンナイトラブで妊娠してしまった教員志望の優秀な女子大生。シングルマザーとなり、志半ばで大学を中退することになるのだけはどうしても避けたい。しかし中絶は違法。なんとかして中絶できないかと、精神的に追い詰められていく。

結局中絶はうまくいき、大学の学生寮のトイレで死産で子供を産むんだけど、臍の緒が繋がってるから、切るために学友に鋏取って来させた上に、その学友の子に、臍の緒まで切らせるのには笑ってしまった。自分でもうわってなってるのに、お願いするなよ。

出産したくないという主人公側に立つ気持ちで見てたので、ラストの流れにはニヤってした。胎内の子供が死んだとき、「中絶」とされるか「死産」とされるか。それは、どちらの医者に当たるのか運次第でしかないって台詞が劇中にあるんだけど、不謹慎な言い方になるけと、主人公は望まない妊娠という不幸を引き当てたけど、ラストに「死産」とカルテに記入する医師に幸運にも出会えたというこの流れがよかった。
セックスしまくっても、妊娠するかしないかなんて運でしかなくて、現に主人公の学友は帰省中にやりまくったにも関わらず妊娠しなかった。でも、たった一晩寝ただけで主人公は妊娠してしまった。妊娠しても悩み苦しむのは女だけ。男は産まないから。でも産めない、産めないが、産む決定権を持っているという矛盾。産まなくて済む方法なんて、セックスしない以外にないよね。
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