大富豪が自分の名を遺すべく、天才監督ローラ（ペネロペ・クルス）とスター俳優フェリックス（アントニオ・バンデラス）、有名舞台俳優イバン（オスカル・マルティネス）を集めて映画を作らせる。しかし、個性溢れる3人はぶつかり合うだけでなく、罵り合いと騙し合いを始めてしまう。
主演3人の演技とブラックジョークを楽しむ作品だ。膵臓がんを調べながらホワイトニングしちゃったり、人の不幸を目いっぱい利用したりとかなりエグイ。
ペネロペ演じる映画監督の個性的な指導と演出、我儘3人のぶつかり合いは面白いんだけど、同じことの繰り返しが長くて、イマイチはまれなかった。
一方で、演技や作品の評価なんていい加減なものだってことも、ユーモアを交えて語られる。
確かに観る人、観るタイミングによっても評価は変わるし、賞レースなんて作られたエンタメだ。それでも、すべての作品を観ることはできないから、批評や受賞は重要な目安なんだよなー。
映画だけじゃなく批評もたくさん見ないと、多面的な面白さを理解できないし、自分に合った作品を逃してしまうなと感じてしまった。
“1つの見解で全体を決めるのは思考を怠けること、映画は断言でも質問の答えでもない” というローラの言葉に同意。まあ、この作品は自分には響かなかったけど。笑
