ハリウッドの黄金期に生きたハワード・ヒューズの伝記映画。
映画監督としての顔は知ってたが、飛行機にも情熱を傾けていたことは初耳。
そして強迫神経症を患っていたことも。
一言でいうなら金持ちの道楽だと切って捨てられますが、子供の頃に抱く思いと、それを実現させる資産。
夢の成れの果てのヒューズがよく描けている。
ただやはり長い。無駄なシーンはないが、どこかのエピソードを刈り込んでも良かったかな。
気になったのは驚くほどスコセッシ色が出てないこと。
確かにオスカー獲れなかったのは分かるなあ(笑)
ディカプリオは熱演しているが、後期のヒューズには少し違和感を感じたのも事実。髭を生やしただけの童顔では、やはり老いを表現するには不十分。
ヒューズは映画製作に多額の金を賭けるが、そのヒューズの伝記を作るのであれば、こちらも金を掛けねばとスコセッシ作品らしからぬ制作費の高さ。
「地獄の天使」の飛行機揃い踏みなんて、いかにも金掛けてるのが逆に爽快(笑)