コロナによる長い休演が明けたブロードウェイ一発目の舞台というだけでも胸アツの映像記録であり、素晴らしく生きてる感が溢れたミュージカル。お客さんも役者もこの瞬間を待っていたという喜びが伝わるものだった。
話もとてもユニークな実話ベースで、911テロの日、パニックそのものの多数の緊急着陸により世界中の人種を受け入れた、とある田舎町の普通の人達の活躍と人々のふれあいを面白おかしく、アンリアルで苦しい一面とのコントラストを出しながら描いている。曲が良くて耳に残るというのはなかったものの、非常に楽しい会話劇でもあり、ベテランであろう中年の俳優たちが踊り歌う生き生きとした姿が力強く感動的。
舞台が無事にエンディングを迎え、役者がそでにはけたのを見て、役者達の熱演にあるその想いを想像するととても泣けた。
映画としてのエンドロールに、主要な実在の人物とその人を演じた俳優のツーショットが大量に入っており、わざわざ初日に観に来たんだな、というのも繋がりがあって素敵だった。
