実話ではないけど、長年の取材に基づいた多くの事実にヒントを得たお話とのこと。実の娘を探してアメリカに密入国した女性、シスターツェが、蛇頭のボス、ダイマーに徐徐に気に入られて行く過程が、映像は短いんだけどリアルで、シスターツェの才覚と度胸、そしてダイマーの人を見る目が優れていたということが何となく理解できる。一人５万ドルって、密入国ってめっちゃ儲かるんやね。そんなにお金をかけて、プラス捕まっちゃうリスクと命の危険もあるんだけど、実際に何百という人が一度に船に乗り込むんだと、それだけのお金とリスクをかける理由が一人一人あるのかー！
シスターツェがとにかく逞しい。逆境に強く、しぶとく生き抜く力を感じた。母は強し！面白かったけど、ちょっと登場人物が少な目で、ホントはもの凄い巨大組織だと思うんだけど、そういう凄さがあまり感じられなかったのが勿体なかったかな。
ちなみに、ダイマーのマーというのは多分、妈という字で、お母さんの意味、中国では年上の女性に対して敬意を込めて呼ぶ時につける敬称だと思う。どうでもいいけど…。
