ひとりのクルド人青年が、シリア紛争で各地へ離散した一家を訪ねる。
紛争から逃れた先ウクライナでは、別の紛争が襲い来る。クルディスタンの現況を象徴するかのようなパッチワーク模様の11章構成。その写真集をめくるような静けさと、予想外の仕掛けにより締められる衝撃と。
『この雨は止まない』を観ながら幾度も脳裡をよぎったのは、アキ・カウリスマキ『希望のかなた』主人公でフィンランド語の話せない難民役を演じたクルド人俳優シェルワン・ハジへインタビューした記憶だった。→http://www.kirishin.com/2017/11/30/10088/
彼自身は欧州へ“移民”する以前、ダマスカスへ“留学”していた。(つづき後日連ツイ予定