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ベルファストのottottoのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.5
1969年北アイルランド・
ベルファスト、街のあち
こちで子供たちは遊ぶ。
その中に9歳の少年・バデ
ィもいた。日が傾き始め、
家路につく彼だったが、大
きな怒鳴り声に動揺し立ち
止まる。暴徒も化したプロ
テスタントの武装集団がカ
トリック教徒を追い出すた
めに暴動を始めたのである
。平和な街だったベルファ
ストの変わってゆく時代に
、バティとその家族はどう
立ち向かっていくのか。監
督ケネス・ブラナーの自叙
伝的作品。

以下ネタバレ有り
現代のきらびやかなベルフ
ァストをフルカラーで映し
、そしてモノクロに切り替
わり1969年の時代へ。バデ
ィは変わりゆく日常の中、
愛情溢れる母やユーモラス
な祖父、辛辣でたくさんの
学びを与えてくれる祖母な
どと伸び伸びと生きていく
。だが、現実は残酷に襲い
かかり、辛い決断をとるバ
ディ家族、その決断を静か
に見届ける祖母。
"ベルファストは物語の街だ
。しばしば暴力的な時の流
れに私と家族は巻き込まれ
た。その頃をどんな描き方
をしたいのか理解するまで
50年かかった。そして難し
く考える必要がないと気が
ついた"ブラナーは語ってい
る。その言葉の通り、暴動
が起きた故郷を離れる家族
の物語というシンプルなも
のになっている。そこに、
挿入されたフルカラーの当
時観た映画や、ベルファス
ト出身のヴァン・モリソン
の音楽が合わさることによ
り、どこか懐かしいと感じ
る作品になっている。"そし
て、過激さは違えども、世
界中の人が同じような転換
期を経験しているはずだ"
と語る。
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