トランスマスター

ムーンフォールのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ムーンフォール(2021年製作の映画)
3.0
♯85 壊し屋ローランド・エメリッヒ

私はローランド・エメリッヒ監督の映画にはストーリーは一切求めません。

空から降ってくる飛翔体が、NYの超高層ビルを突き破り、巨大な高波が街を飲み込み、中心人物の家族の避難シーンに様々な障壁が立ち塞がれば大丈夫です。

舞台は月の軌道がずれて
地球に衝突する3週間前の米国
主人公は宇宙空間での船外活動で仲間を失った元宇宙飛行士、ヒロインはNASAの副長官、そして陰謀論好きな自称天文学博士の3人。

月の正体は白色矮星を動力源にした人工物。ヴィランはナノテクノロジーと融合し自我を持ったA.I.

この地球規模の大惨事にEMSで対峙するディザスタームービーです。

◆良い点/注目ポイント
・月の引力で浮き上がる物体、リアルな津波映像、よく出来た予告映像。
・登場する車はほとんどLEXUS。
ちなみに『アベンジャーズ』はACURA。
さすがトヨタとホンダは宣伝上手。

◆改善点
・ディザスタームービーで
大事なシーン5選
①大統領の演説。
②世界主要都市の被害映像
③危機回避後の熱狂する民衆
④犠牲になった英雄の軍葬
⑤ミッション中
吊り橋効果で、誕生したインスタントカップル
↑これらが無いと盛り上がりません。
・月衝突とA.I.の暴走を掛け合わせるのではなく、月衝突一本で充分でした。
・チャイナマネー流入による中国人モブキャラの存在。
・ヒロインは、ハル・ベリーではなく
テッサ・トンプソンの方が今風です。

◆総括
・Amazon Originalの
ディザスター映画は、
『トゥモロー・ウォー』の方が面白いので、こちらも宜しくお願いします。

-2022年85本目-