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世界で一番美しい少年のiPhoneのレビュー・感想・評価

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)
2.4
最初なんかヤバかった。自分が世界で通用しないブスで良かったって思った。いやそういうこと言うの良くないんだけど、美って財産で、生まれた時から美の化身みたいな人たちって自分自身を守らなきゃいけないじゃん?生まれ持った業が凄すぎる。彼の程度がすごい。あんまりにも最初から完成されてて美しくて、美が9000レベくらいで、50か100か競ってる芸能人以下の私達みんなブスっていうか、なんていうか。圧倒的過ぎた。ほら私凡人だからさ、天才(今回は顔の)を拝みたい、崇拝して平伏したいんだよね、隙あれば。わりとみんなそうだと思うけど。
この作品を観てから、作中にも何度も引用される「ベニスで死す」を観ているとあまりにも痛々しくて馬鹿げていてうす汚い。果たして一人の人生を狂わすほど価値がある作品だっただろうか。「子供に何をするの」という彼の祖母に対する、彼の娘の届かない訴えは的確だった。
評価が低いのは、内容の薄さと映画としても面白くなかった(興味深くなかった)から。監督にインタビューできたり、祖母に出来てたら良いのにね。当時の熱狂的なファンであった日本でこのドキュメンタリーは、尻拭いしてるみたいで気持ち悪いし、かといって一番悪いのは監督と周り、そして祖母だし。さらにこの映画でそれを語ることによってセカンドレイプ感もある上に、内容も薄い。
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