みおこし

白い馬のみおこしのレビュー・感想・評価

白い馬(1952年製作の映画)
3.6
再びフランスの監督アルベール・ラモリスが手がけた短編を。こうやって考えてみると、当たり前ですが短編映画も立派な"映画"なので、なおさらそれも網羅しようと思うと果てしないですね(笑)。

草原に暮らす野生の馬の群れのリーダーである美しい白い荒馬。この荒馬を捉えようと3人組の男が追いかけるが、それを見かけた近くに住む少年が馬を助けようと試みるお話。

またまた物議を醸しそうな、大変抽象的かつ予想だにしないラストでした。深く考えれば考えるほど、ある意味ロマンチックなエンディングとも言えるかも...。
たった40分弱の映画なのに、とにかく馬の撮り方が素晴らしくリアル。群れの他の馬との対決シーンや、人間相手に暴れまわるシーン、そして少年との交流のシーン、どれを取っても一体どうやってあんな撮影が1952年にできたのかと不思議でなりませんでした。絶対にけが人や、怪我をした馬がいただろうなぁ。

しかも主役の美少年も馬の気まぐれさに振り回されて散々な目に遭うのですが、多分ほとんどのスタントを彼自身で演じているように見えました。田んぼの中を馬に引きずられるシーンなんて、どう見たって危険な演出なのに、未成年にやらせるなんて監督、ムチャすぎます!!(笑)
でも彼の熱演あって、非常に余韻の残る素敵な映画になっていることは間違いなし。RPGの世界からそのまま飛び出てきたような容姿も眼福の極みでした(笑)。
彼の弟役で、多分『赤い風船』に登場した監督の息子さん(あの作品より数年こちらの方が早い)が出てきていました。