このレビューはネタバレを含みます
「あなたの命はいくらですか？」
答えがない問題に答えを出さなければ行けない人間を描いたおはなし
展開とか演出こそベタなんだけど、
キャラクターの構成と構図が新しい。
味方かと思ってたら敵だし、その割には親切だしみたいな。
敵同士の距離が次第に近づいて最後にはハッピーエンド
ってわけじゃなくて、距離自体は変わらなくて元々近いみたいな。
なんていうか、立場的にはお互い敵なのに、きちんとお互いの要求とか譲れない部分を理解した上で寄り添ってる感じが平和ですごく良かった。
WTCに飛行機が突っ込むシーンは、（CGを使うなりして）確実に費用がかかるものだと思っていたからどう対処するんだろうって思ってたけど、
「窓に反射してる煙を映す」だったり当時の映像を使うことによって、効果的に費用をかけず、それでいてチープさを出さない演出には感心した。
事実に「基づいてる」だけあって、どこまでが本当でどこまでが脚色なのかは分からないけど、
映画自体はとにかく素晴らしいものだと思う。
