強く感情移入したかと言われればそうでもないけど、自分が経験してきた過去の色んな場面を切り取られて見せられたそんな気分。
内容についてはまず何よりもキャストが最高。池松壮亮、伊藤沙莉の演技は見てるこっちも幸せな気分になれるくらい自然体で素敵だったし、國村隼がナイスすぎる(自分が好きなだけ)。屋敷は本当にちょい役過ぎて笑った。
全体を通してのビジュアル(主に高円寺)も劇中の台詞も自分のツボをつくものが多かったなぁ。伊藤沙莉の「夢の中で待ち合わせね」にがっつりくらった。
ド直球なラブストーリーでありながらもコロナ禍で日本が変わっていく様とあるカップルの関係の変化が重ねられてすごくリアルに描かれてるし、自分の中では切なさよりは幸せの感情の方が勝った気がした。
本当に人間関係ってタイミングだなぁと思うし、時間を共にしたからって見返りを求めるのも違うということは見ながらよくよく思った。人との付き合いって必ずしも幸せなことだけではなくて、切なかったり不安なことの方が多いよなぁとちょっと思い出しただけ。