ぱんだ

ちょっと思い出しただけのぱんだのネタバレレビュー・内容・結末

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2回目の鑑賞
これからこんな邦画にまた出会えるかなあ
でもこのままずっとこの映画が特別であってほしいなとも思う

現在の2人から、一年ずつ遡ってその切り取られた誕生日という1日を観て
どんどん遡って幸せなシーンを見るたびに"あぁ、今はこれが全て過去なんだな"と思ったら苦しくて苦しくて

照生くんの話し方がとても優しくて穏やか
なんか全ての話し言葉の最後が「ありがと〜」みたいに伸びる感じ
でもなよなよしてるわけじゃなくて、
聞いていて落ち着く
好きなものに真っ直ぐなところも良い

葉ちゃんキュートでテンションも良くて
すぐ好きになっちゃった!!
相手の気持ちが分からなくて
不安になってるところなんて
恋する女の子で本当に可愛かった


「どこかに行きたいけどどこに行けばいいかわからない。だから、乗せたお客さんが言う場所にひたすら向かっていくことが楽しい」
「お金は必要だけど重要じゃない」
っていう葉ちゃんの台詞がずっと頭に残ってる

最後、照生くんのベランダから見えた
夜明けのあの風景が綺麗だったなあ


昔のことを思い出したときって
また好きになったり連絡を取ったり
泣いたりすがりついたり
進めなくなったりするわけじゃなくて、
"あ〜こんなことあったなあ"と

楽しいも幸せも
傷ついたことも傷つけたことも引っくるめて
蓋をしてたその思い出を開けて取り出すわけじゃなくて、
ただ心の中にあって、それだけ

大切な思い出だからこそ人に話さない、
話せないときもある
自分だけが知ってたらいいよね、って思う



「エモい」っていう一言では表したくなかった映画だった
初めてのレビュー、すごい時間がかかったけど


今年のクリープのライブが楽しみ

またそのときにちょっと思い出すかもしれない
ぱんだ

ぱんだ