今年イチきました。
※今年イチが入れ替わるまで、5.0スコア維持します。
上映開始10分。
あ、この映画めっちゃ好きだってわかって、好きな映画の第一回目は、もう2度と味わえない貴重な第一回目だから、大事に観ようって気合い入れ直した。
ジム・キャリーのクダリなんて、泣きたくなるよ。
ちょっと思い出して泣きたくなる思い出って、そんなタイミング(点)なのかも。
いろんな年の、7月26日を行ったりきたりする。
いろんな年の”点”だけで振り返る。
思い出は点で振り返れるから、こんなにもいい思い出だらけなのかもしれない。
でも日常は、昨日今日明日と繋がる”線”だ。
線の途中には、死ぬほど苦しんだり、吐くほど泣きたい夜もある。
でも、この映画にあるのは点のみ。
楽しいも、苦しいも、愛おしいも、点のみ。
この1日だけを描き続ける脚本構成は、2人の付き合いを表すのに適してる表現だと思う。
2人は、日常を線にして、線の延長線にある未来を見ることをしなかったから、離れてしまったのかな。
そんな2人の会話の自然なこと。
ようこの2人をキャスティングしてくれました。松井大吾監督さすがです。
え、これ演技なの?
この台詞を書けるのがすごい。
カメラがあること知ってる?
次の相手の台詞をわかっているのに、なんでその間(ま)をとれるの?
愛おしくて、でも、なんか悲しい。
観てる顔は笑ってるのに、胸がぎゅっとなった。
ジム・ジャームッシュ監督へのリスペクトが散りばめられてて、そこもまた好きな理由の一つ。
尾崎世界観さんの曲はこれまでピンと来てなかったけど、今回の書き下ろしの曲は大好きになりました。
最後でやっと日にちが変わる。
同じ年ではなかったかもしれないけど、日にちが変わったときが2人が未来に進み出した時なのかなと思った。
もう、また、映画館で観たい作品。