別れた後の現在からどんどん過去に遡り現在に戻る、ちょっと思い出したあの瞬間の追体験。
綺麗な映画だな、と思った。教本通りな演出も多いように感じ、そういう意味でも綺麗だなと思った。
ストーリーは「花束みたいな恋をした」に似ていると感じたけど、受け取ったものは違った(花束みたいな恋をしたを観たときと今とでは自身の状況が変わっていることが大きく影響すると思うけど)。
僕は本作の方が好きだ。
でも苦しかった。どうしようもないトゲトゲの記憶を時間が丸めてしまうけど、痛みは感じられるうちに感じておくべきなのだろう。
そして、誰もがそのトゲトゲを腹に抱えているのだろう。