まさに題名の通り、ちょっと思い出すことってあるよなあ。未練のようにも聞こえるけど、未練とは少し違って、もっと甘酸っぱくて切なくてあたたかい感じ。未練のように引き摺るのではなく、今を生きながらも過去がひょこっと顔を出して、少しの間だけタイムスリップして物思いに耽る感じ。わかるなあ。じーんと胸に染み込んできて、ずっと作品の世界観に浸っていたいと思いながら見ました。まだ終わってほしくない、と思いながら映画を見たのは久しぶりかも。
主役の2人がとても良かったですね。池松壮亮、こんなかっこよかったっけ？伊藤沙莉も可愛かった。そして、2人が醸し出す空気感が最高に良かったです。見入ってしまいました。あと、國村隼、今回も良い味出してました。彼の演技、大好物です。國村隼がマスターしてるバーないかなあ(笑)。
この作品は、クリープハイプの尾崎がジム・ジャー・ムッシュ監督作品「ナイト・オン・ザ・プラネット」に着想を得て書き上げた曲「Night on the Planet」に触発されたて、監督が書き上げたストーリーとのこと。作品が作品を呼ぶ、そのループがいいですね。
