面白いかどうかは、自分を重ね合わせられるかどうか、だと思う。
タクシー運転手の葉はお客さまを降ろした時に元カレの元ダンサー照生を見かけ、過去を思い出す。
交際していた6年間の照生の誕生日が遡って思い出される。
思い出される誕生日は二人の物語であって特にドキドキするわけでもない。
あんなにキラキラと出会って恋をした日々があったのに今や二人は別の人との人生を歩んでいる。
元鞘に戻りたいわけでも話したいわけでもなく、ただちょっと思い出しただけ、のこと。
自分にもそういう人がいたなって自分の思い出を追体験できるかどうか。
斉藤和義の「五秒間の再会」みたいな映画だった。