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私は貝になりたいのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

私は貝になりたい(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

プライムビデオで鑑賞。2008年作品。


原作は、書物で中学の図書館で、
子どもの頃に「何でこんなタイトルなんだろ?」と読んだ程度。

本作が後に、母校大学と東宝スタジオさん(世田谷区成城)の産学共同の提携をし、100億の投資を行い大改修と新設スタジオを、研究室が作ると知って
気になっていたが、時期がウクライナ戦禍もあり、観るのを手控えてしまっていた。
弱気なダメな私。反省中。


第二次世界大戦後の終戦(敗戦)後の軍事戦犯を裁く、戦犯の非業の話し。

観るも、考えるも辛いが、これが遺書を元にフィクションとして、作られたにせよ、
人の命や、人生の希望の、細やかな幸せこそ、実は奇跡で、

予備軍備招集が出来なくなり、
帝国陸海軍が解体され、
警察予備軍から、今ある自衛隊が創設された経緯を思うに、

日本史や世界史で習うA級戦犯や、
天皇は戦犯か?という、
大本営議論を

後に、今の日比谷の内堀通りに建物が残る、
日本生命ビルが、進駐軍のHQ(headquarter)で、

話しに聴くしかない、戦争体験者や、
生き遺ってお国のために、天皇陛下のために
死ねなかった事を今も後悔しながら、

高齢を生きる、元軍人たちのお話を賜るにつけ
つらさが増してくる。


赤紙と呼ばれた召集令状は、
今は国民皆兵制度が無くなったため、成人男子は全て予備兵だ、とはならない、
私も含め、戦争を知らない子どもたち世代な訳だ。


当時の軍国主義を進めてしまった、勝てば官軍負ければ賊軍的な、
行ったっきりの鉄砲玉的な、
海上軍事戦略や、
陸上図演(図面地図上の演習,コンピュータ、スマホ無い時代だから。)も、大したものもなく

都合の勝手な、大勝大勝!しか伝えない、どこかのミサイル国みたいな
放送やマスメディアの在り方すら、考えさせられざるを得ない、有事下ので話し。

兵隊以外の、民間人を惨殺殺戮する、本土決戦を経験した沖縄を鑑みると、
もっとむごたらしい話しもあったろうと思う。


私は、東京で生まれ育ち、しばし千葉に勉強しに引越したけど、
東京好きで、スキースノボで遊びに行っても
学生時代は、ほぼ関東圏内。足を延ばしても、新潟長野。

沖縄は、恥ずかしながらまだ行ったこともなく、

昔の職場の上司が、旧王族の末裔とか、その琉球王朝に、冊封(さくほう、さっぽう)体制で
勲位を与え、俗国化しようとして、貿易してた、

薩摩島津藩の末裔も、同じ会社の別部署の上席のお偉いさんだったりして、大汗

現代でも、敵味方みたいに、憎み合ってるのが
同じ会社の、中なのかよ、無理〜 wwみたいなのは経験あるが

平和な世に産まれることができたことは幸いと思う。

この作品観ようかな?って思ったもう一つは
中居さん、今少し身体お休みされてて、

元気になって欲しくて、
松本清張原作の別の作品か?こちらかで迷い
こちらを、観ました。


中居さん、眼が実に良い!

普段のTVMCで仲良く絡んでる
鶴瓶さんも役者だなぁと、改めて
何というか、役どころの演技とは言え
滲み出る人間味が、ある。


これは、土佐高知の故郷に待つ、奥様役を
演じる、仲間由紀恵さんの演技の素晴らしさも
合間って、
良い作品の、再作品化が出来たんだなと知りました。

さて成城学園駅は、学部生時代に、テニサー(テニスサークル)で、ハードコートが借りれる場所がこの辺りで、何となく土地勘あったり、

某野球の終身名誉監督さまのご邸宅が有ったりと

閑静で高級住宅街の世田谷のイメージだったけれど

映画を仕事(脇役役者スタート)にするようになり、
やがてそれ以外に裏方したり、物書きや物売りの、活動人にもなり、
母校が、演劇博物館も有ったり、

母校から女性俳優の大御所も出たりと

文学部が、改変されて文化構想学部に発展昇格される経緯のフックが、
このスタジオ大改修(2008年)と、

演劇を目指す学生や、
劇団を旗揚げする人々を、

かつては中央大学のミニコミ誌で、隔週発売だったが、印刷媒体は廃刊となり今は、
映画祭で名が残る、ぴあとも、

学部が連携して、映画文学シナリオ脚本演劇演技と全て全方位から統括する中に参画して頂け、

学校の名前とか関係無く、
広く門戸を開いた、学閥を作らない自由でバンカラな校風が、
少ししゅっとした感じから、
リアルのビジネスまでリーチし、有能な学生が早くから、武者修行に行けることになったのも、ある意味感心した。

そんな東宝スタジオ(ポスプロ(ポストプロダクション)後工程)が成城の六間通りと仙川をまたいで、有ります。
デカいのでお知り合いが居られれば、許可降りれば見学出来るのかしら?
(仕事でしか行ったことない、それも大改修前。汗)

巣鴨プリズンは、今はもう無いので、
ミニチュアらしいが、良くできていたなと。

その跡地には、
ストーリーにもチラッと語られる通り、無縁仏ならぬ、処刑されたBC級戦犯を
慰霊する石碑が、池袋に実はひっそりある。

その跡地に建った建物にあるビル内の、

喫茶店に行ったり、
映画観たり、
展望デッキや、
館内水族館をサークルで借り切って、ナイトパーティしたりもした。汗 あら、パリピ。
パリピ、嫌われちゃうね!

それ、サンシャイン池崎さんではなく
サンシャイン60です!おぉ、そこか、東池袋のあそこかと。

池袋にお立ち寄り頂くお時間あれば、
少し東池袋まで、足を運んで、
池袋中央公園、行ってみると分かるかも。

処刑跡地は、
高速道ジャンクションとか公園とか
巨大ビルに建て替えて、地鎮するしかない。

この国のかつて有った本当の戦争の話しを
今しばし私を含め、

戦争に戦地にすぐ行け!お国の為に死んでこい!と召集されない時代と

近隣諸国の有事への再軍備。

必要と思うが、車椅子生活者でで
今の自分に、何か役立てるのか?苦悩してしまった。

クリスチャンで人を殺めることは
僕には出来ない。
かと言って、宣教師でも布教もしない。

葛飾区小菅の刑務所に、
ローバースカウトとして
慰問団に加わり、受刑者を目の当たりにしたことはあれ、彼らは受刑者で、戦犯ではない。


かつてはそこに巣鴨プリズンがあり、

かつての陸軍第一部隊の軍用地の跡地が
六本木、赤坂6丁目再開発で
防衛省・自衛隊から民間に払い下げられた、
東京ミッドタウン。
美術館やBillboardのホールもあり、割りによく出かける。

撮影家仕事では富士フィルムの本社が、渋谷六本木の間の、旧地名、高樹町から、
この赤坂6丁目ミッドタウンに引っ越してきて、

当時はJ-Waveがテスト開局時は高樹町、
ヒルズができてからは、六本木ヒルズにお引越し。
(FMラジオスタジオの小窓があります。)

学部生時代は、ミルミル売る、学生バイトで、
隊から付与される入管バッジ付けて、
冷蔵カーゴ押して、ヤク◯ト売り苦学生してたな。

後地にリッツカールトン東京入るとも知らず。
大阪の阿倍野ハルカス(漢字あってる?!)の前は日本一高層だったようで。


時代が変わり、語り継がねば
人は学ばず、悲しいことに殺戮の愚かな歴史を繰り返してしまう。


そうなって欲しくなくて
公教育にも失望し、
報われない子でも学びたいを叶えたい支えたいと
私学助成をしながら、
零細企業の塾頭をしてたりする。


映画は、スクリーンの中で、エンドロールで終わっちゃうけれど、
娯楽で終えていい話しと、
考えるべきものを他者の人生の追体験を得て、
己は、じゃあ
どうしたいのか?
どう生き抜くのか?

それを試されるような凄みを感じる作品。

心して、是非ご覧あれ。


高知は、歩けてた頃、ちょいワルおやじ風体で、
ビッグスクーターに、ETCと、台湾から取り寄せて無理くり取り付けた防水仕様のバイクナビで

高速使わず、下道で5日かけて桂浜まで独り旅ソロドライブした覚え。

はりまやばし見て、カツオのたたきと、土佐鶴(日本酒の銘柄)頂いて、地方競馬みて。
ぶっ倒れて、近森病院さんのER(救急救命)に運ばれたり。現地の皆さまごめんなさい。その節は助けて下さりありがとうございます。


妻子を遺し、最期を迎えるその非業の人に
夢も希望も無くなったから、
「このタイトルなのか!」とね。

胸が締め付けられるほど泣きました。
絶望の底から何を学び取れるか?

お勧めします。


* 後付けで見つかった私の家族が、
軍人一家で、曽祖父も祖父も英霊として
靖國に眠る側としては、
今高齢となる、日本遺族会にありて、

国の人々の幸せを、
そっと見守って行けたらなと思っています。

右翼も左翼も無い。私たち、日本人よと。

平和でみな幸せになって欲しいと切に願うばかりです。

** TBSの前進の、ラジオ東京テレビ(KTR, 現 TBS)が著作権法違反でドラマの映画化(1957年)したため、裁判沙汰になった事は、

役者さん目指す若い方々は、
映画史に於いて、ギャランティや、再販権、原作権を争う話でも有ったので、
本作の前に作られた、1957年作品も併せ鑑賞するのも良いかもしれません。

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監督:福澤克雄
プロデュース:瀬戸口克陽
エクゼクティブプロデューサー:濱名一哉
プロデューサー:東信弘、和田倉和利
原作(遺書・題名):加藤哲太郎
脚本:橋本忍
音楽:久石譲
主題歌:Mr.Children「花の匂い」(トイズファクトリー)
撮影:松島孝助
照明:木村太朗
録音:武進
美術:清水剛
編集:阿部亙英
特撮監督:尾上克郎
衣装デザイナー:黒澤和子
題字:原田圭泉
製作:「私は貝になりたい」製作委員会
(TBS、東宝、J-dream、博報堂DYメディアパートナーズ、朝日新聞社、プロダクション尾木、CBC、TBSラジオ、MBS、RKB、HBCほかJNN全28社、BS-i、TOKYO FM)
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