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叫びとささやきのaのレビュー・感想・評価

叫びとささやき(1972年製作の映画)
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同僚が面白いと言っていたので、見た。

家族の中にいると役割を演じてしまう。長女の情緒不安定さは、長女が持たざるを得ないそれそのものに見えた。

叫んでいる時と、ささやいている時に言葉がなかったのが印象的だった。

祈りのシーンも。鬼気迫る祈りだった。人生の意味を教えてくださいと、あなたなら神に言えるだろうと。

大きくあいた胸元。自己満足と怠惰がフェイスラインをぼやけさせるらしい。顔や体を観察されたいかされたくないかと問われれば。

赤いカーテン、赤いドレス、赤い絨毯、赤い壁紙、赤い唇、血。

「今では母のことが分かる。もう一度会って言いたい 倦怠やいらだちや 欲望や寂しさが分かると」母ではないけれど、今ならあの人の気持ちが分かるのかもしれないと思い出すことがある。若い時には分からなかった、疲れも焦りも、いいわけしにくい複雑な感情も。無理解で申し訳なかったと思い出す。

終わり方、かっこいい…
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