ひろぽん

ジェームズ・ボンドとしてのひろぽんのレビュー・感想・評価

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)
4.3
6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグの苦悩や葛藤などのリアルを描いたドキュメンタリー作品。


歴代初の金髪ボンドという事でここまで批難や酷評されていたのは本当に驚き。
半世紀以上の歴史のある作品だからこそ、ジェームズ・ボンドとしてのプレッシャーが重みを増す。

ありとあらゆるメディアや世間から批判を受けるも、それら全てと向き合い記事やネットを見て真摯に受け止めるという俳優としてのプロ意識の高さや情熱を感じた。

ストイックに体を鍛え、できる限りのアクションシーンをスタントを使わず自分で演じきる彼の熱意には痺れた。
派手なアクションが多く全治9ヶ月もの大きな骨折をするものの、撮影を続行するという選択には鳥肌がたった。
それより顔色1つ変えず平然とした顔で演じてるから、作品を観ていても骨折してるのが全然分からなかった。

1枚の写真で多くの人が手のひら返しする様は凄すぎ!

『カジノ・ロワイヤル』で酷評だった世間を納得させるという制作陣の凄さ。
脚本家のストライキでパワーダウンしてしまった『慰めの応酬』

世間からの酷評や脚本家のストライキ、自身の怪我などの多くの障壁を乗りこえたダニエル・クレイグの素晴らしさ。

やっぱり作り手が良かったなって思う部分と、観る側が良かったなって思う部分にはやっぱりズレがあって面白いなと改めて思った。

こういう普段聞かない撮影秘話や未公開映像めっちゃ好き。

007好きには最高だが、まだ観てない人は観てからの鑑賞をオススメする。
シリーズ5作のクレイグボンドへの感謝と今後の活躍に期待!
ひろぽん

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