ハロウィーンの雰囲気だけでも味わいたくて、いい機会だ、と前から気になっていた本作を視聴。
幼い頃好きだった一作目の『ホーンテッドマンション』はコメディ感が強く、何よりエディ・マーフィー主演の時点で、謎に“エディ・マーフィーのコメディ映画”という固定概念が生まれてしまうので、個人的には今作の方がディズニーアトラクションをモチーフとした同名の作品感が色濃く出ていたように思う。
ファンタジーは強めなものの、わずかにひんやりとオカルト感を残す、薄暗いあの雰囲気。
話の内容に関して言えば、わざわざこの時代に再度作る必要があったかな？ と首を捻りたくなる、幼少期に何度と見たB級、C級感漂う王道ストーリー満載であるのは否めなかったが、今の映像技術でかつてのリメイクを果たしたかのような面白さと、ニューオーリンズならではの陽気さ、映像美術の魅力とキャストの豪華さ（ジャレット・レトの無駄遣い）も相まって、楽しい二時間を過ごすことができた。
初期はギレルモ・デルトロ監督案もあったそうだが、あまりにファミリー向けじゃない、と企画が頓挫したらしい。また別の角度からの“ホーンテッドマンション”が見れただろうなあ、と映画ファン的には惜しく思ってしまいます。
