田中泯さん。めちゃくちゃ格好良かった。魂が震える120分間。
犬童一心監督が2017年8月から2019年11月まで3か国、33か所を巡りながら田中泯さんのダンスを撮影したドキュメンタリー。
“自分を表現する”という月並みなことではなく、その場にある音や感触、匂いなどを五感の全てで感じ、血がめぐるままに踊る”場踊り”。
時にはその場にある残像までもをキャッチして、呼応するかのようにこちらに伝えてくれる。もちろん同じ踊りはない。
“観ている人もダンサー”
その言葉の通り、スクリーン越しに観ながら田中泯さんと踊っているようでした。
もっと早くに観たかったな。
ダンスの為に鍛えた体ではなく、野良作業(農作業)で鍛えた体で踊るというのを40歳から続けておられるのも格好いい。
田中泯さんの子ども時代の回想を描き出した#山村浩二 さんのアニメーションも、空想のイメージを増幅させてくれて面白かった。特に「頭上の森林」の映像の時は完全に私もトリップ。
個人的には、私が子供の時に山村浩二さんの「パクシ」をよく観ていたので、子供時代のイメージとして絵のタッチが馴染みやすかったです。